| ・学生時代 |
高校を卒業後一浪し、神奈川大学に入学する。
当時、巷には、整体・カイロプラクティック・マッサージ・リフレクソロジーなどの看板が増えてきました。以前であれば大病を患った方のリハビリや経済的に余裕のある方の娯楽的なイメージを感じていましたが、10分1,000円などの手軽さから若い人や、ひと時の安らぎを求める方々が増えてきて、まさに癒しブームの到来という世の中でした。
私は、大勢で一致団結してやり遂げるような仕事より、一人でコツコツとやる仕事に魅力を感じていました。そんな中で癒しのビジネスというものにとても魅力を感じ、感謝されてお金がもらえるなんて素晴らしいと考え、まさに人生の転機、『治療家』になろうと決意しました。
思い立ったら即行動、一浪してやっと入った大学を一年で辞める。今思うと親不孝な話だが、『息子の幸せが親の幸せだ』と勝手な思い込みで走り始める。
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| ・決意 |
早速、本屋さんで『東洋医学技術者になるには』という本を買い、いろいろ調べてみると、国家資格である「鍼灸師・マッサージ師」になるには、専門の学校に入学し、3年間勉強した後に国家試験を受けて合格しなければならない。学費は3年間で500万ほど必要。ふむふむ!えっ500万???こんなにかかるの!!!貯金0の私にはほど遠い話でした。
これ以上、親に迷惑をかけるわけにはいかないので、何年かかるか分からないが、自分で稼いで資格を取ろうと決意する。
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| ・就職 |
その後すぐに広告代理店に就職、営業を担当し成績はそこそこだったが、一年程で技術職に転職する。そこでの仕事はいい先輩方に恵まれ楽しい日々を過ごしていましたが、どこか現実逃避した感じで、大学を辞めたときの勢いは弱まり、いつか出来たらいいなぁという感じでした。
そんな頃、一つの看板を目にしました。『足反射療法 生徒募集』当時住んでいた場所から、徒歩5分くらいの場所に新しく出来た整体院でした。
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| ・足つぼ |
足反射療法?リフレクソロジー?テレビで芸能人がバツゲームでやられるのをよく見ていたが、こんな身近で勉強が出来て、しかも数十万で資格が取れるなんてツイてる。
資格があれば即開業が出来る!な〜んて当時はまったく業界の知識が無かったので、ウキウキ気分で入学しました。
自分のペースで勉強ができるという手軽さから、仕事を続けながら勉強をして半年くらいで卒業試験に合格、認定書・開業許可証・賠償保険証をもらい卒業。
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| ・整体に目覚める |
卒業後は、足つぼの技術を教えていただいた整体院のご厚意で修行させていただき、平日は仕事で週末は修行というハードな日々を過ごしていました。
実際の現場に触れてみると、利用者の多くは、ひと時のリラクゼーションを求めるというよりは、肩こり・腰痛などの症状をなんとかしたいという利用者の方が断然多いことに気づきました。足つぼだけで健康の手助けをすることは可能ですが、やはり物足りなさを感じ、整体の勉強を始めることを決意する。
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| ・整体を学ぶ |
修行先の先生の紹介で、整体学校に入学した私は、医学博士である中国人の先生に、東洋医学をメインとした『椎拿整体』を学びました。この先生は、技術者というよりは学者という感じで、難しい人体生理学・解剖学・東洋医学理論を丁寧に教えていただきました。ただ、知識ばかりで実際の現場で役立つ技術は教えていただけませんでした。卒業後は、学校の紹介で、整体と足つぼとエステをやる整体院への就職が決まり、転職をする。
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| ・苦難 |
就職は決まったものの、この頃の私は、理論の勉強はしたが、整体実技の勉強は不十分であり、専門書を読みあさり、色々な整体院へ偵察に行き、技をマネて、見よう見まねで施術にあたっていました。(大変失礼な話ですよね!ごめんなさい)
この店は、整体院というより、リラクゼーションサロンという感じで、スタッフも常に7・8人体制でした。当時、社員は私一人でしたので、力仕事からシフト管理、集客やホームページ作成など、経営的な勉強もさせていただき、良い経験をさせていただきました。
毎日、施術にあたり、なんとなく仕事には慣れてはきましたが、やはり、勉強不足・技術不足を感じ、さらなる勉強の必要性を感じていた頃、当時私の所属していた協会の方の紹介で一人の先生と出会うことができました。その方が、私の師匠である原田先生でした。今の私があるのは原田先生のおかげといっても過言ではありません。
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| ・伝統療術との出会い |
師匠である原田先生は、『日本伝統療術学院』の学院長であり、また、ご自身で整体院を開業しており、そちらは予約を取るのが困難なほど、利用者であふれております。
原田先生とお話をしてみると、その自信と説得力と、今までにない洗練された技術に感動しました。正直、今までの自分のやってきたのはなんだったの???と強い衝撃を受けました。私も原田先生のようになりたいという強い思いが生まれ、すぐに弟子入りを志願しました。
整体院での仕事を続けながら、原田先生の元で修行を開始した私は、『向いてない!辞めた方がいいぞ!』『もう破門』などと愛のムチを受けながら、徐々に自信をつけていきました。
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| ・自宅開業@ |
整体院での経験で自信をつけた私は、お世話になった整体院を退職し、2003年自宅で開業しました。
私の自宅は住宅地のど真ん中、駅からバスで15分という、交通の便が悪い場所にあります。開業当初、師匠より、『安易な宣伝はするな!』というアドバイスを受け、ほとんど宣伝もせずに始めました。

<開業にかかったお金>
・ベッド
30,000円(中古)
・フェイスマット&バストマット 15,000円
・タオル 5,000円
・温熱治療器
100,000円(中古)
・外看板 10,000円
・内装費 20,000円
・その他 20,000円
・合計金額
200,000円
自分で出来る事は自分でということで、看板やパーテーションなどは自作、チラシや料金表などはパソコンで自作、足りない物は家にある物で代用するという方法で、低予算での開業がスタートしました。
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| ・自宅開業A |
もちろん始めから繁盛するとは思いませんでしたが、人通りの少ない住宅地で、宣伝もせずにいきなりお客が来るはずもありません。昼間は自宅で施術、暇があれば勉強に行き、夜はバイトという生活を続けていました。
そんな日々が6ヶ月ほど続きましたが、宣伝上手な方々の口コミのおかげで徐々に忙しくなってきました。利用者も遠い所から来院される方も増え、自宅の整体院では対応が難しくなってきました。
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| ・駅前店舗進出@ |
2006年3月、長年の夢であった駅前店舗に思い切って出店することを決意しました。
決意したはいいが、貯金もたくさんあるわけではない。
『家賃が安くて』『駅から近くて』『1階で』『中がキレイで』『目立つ場所で』『広くて』『駐車場があって』・・・
そんな都合のいい所があるわけがない。あれこれ悩み失敗も繰り返しながら、店舗を決定するまで約一年かかりました。
ようやく出合った、店舗は、7坪と狭いが、中はキレイで駅から徒歩3分の1階。
商店街の中ではないが、人通りは結構ある。
店舗を見つけたら即契約、家賃がもったいないので、10日後にはオープンという、今考えるとムチャな計画を立てました。もちろん、前日までドタバタ騒ぎ。徹夜で準備をしてオープンの日を迎えました。
自宅開業してから3年、整体師を志してから10年経った春でした。
(横須賀市・京浜急行北久里浜駅から徒歩3分・1階・広さ7坪)

隆掌療術院
整体院のオープンと同時に、以前から講師を勤めいてた、『日本伝統療術学院』の横須賀校を併設スクールの認可をいただき開校をしました。
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| ・駅前店舗進出A |
オープンしてからは、順風満帆なサクセスストーリーが始まりました。
・・・そんな訳がありません。
開業資金は店舗取得費・内装・その他で底をつき、運転資金は0円スタートでした。
1ヶ月目から売上が無いと即閉店。
この追い込まれた状況の中、昼はチラシ印刷とホームページ作成。
夜は、横須賀中をチラシを配って走り回りました。
運転資金は、0スタートでしたが、利用者は0スタートではなく、自宅整体院からの利用者が変わらず来てくれたので、なんとか乗り切ることが出来ました。
しかし、開業資金不足からクレジットカードのボーナス払いで買っていた、エアコンや家電の請求書が届いたときは、ひっくり返りそうになりました。
(まぁ半年後であれば余裕で払えると思っていたおバカちゃんでした)
なんとかそんな危機も乗り切りながら、ご紹介やホームページで徐々に新規利用者も集まるようになり、軌道に乗り出したのは、10ヶ月くらい経った冬でした。
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| ・夢のつづき |
自宅とは違い、家賃も経費もかかるので、軌道に乗るまでは、正直大変でした。
最初の1年間は1日も休みませんでした。
当然、そんな生活を送っていたら、身体が黙っていません。
過労とストレスで頭痛や肌荒れがひどくなり、自律神経が乱れ、夜も眠れない日々が続いたこともありました。
私はこの仕事が大好きです。
好きなことを仕事に出来るのは幸せな事ですが、好きな事を続けるには、楽しい事も苦しい事もたくさんあります。
整体は、職人の世界なのでなんの補償もありません。
怪我をしたり病気になったら家族は路頭に迷います。そうなったら困ります。
今のままでは自分も進歩しないし、より充実した人生を歩むために、次の目標に突き進むことにしました。
ズバリ2号店!!!
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| ・2号店出店計画 |
もちろん慎重派の私は、いきなり開店はしません。
約1年かけて、志の同じ仲間を探し、計画を立て準備をしました。
そして決まったのがこの店舗
(横須賀市・京浜急行堀之内駅から徒歩3分・1階・広さ10坪・駐車場有)

隆掌横須賀スタジオ
従来の整体院のような施術をするだけの施設ではなく、ストレス解消のためのメンタルケアと運動不足解消のためのスタジオプログラムを併設し、心と身体の調和を目的とした整体院を2008年5月にオープンしました。
実は、私が一番年下ですが、信頼できるスタッフと協力して、試行錯誤の日々。
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| ・2号店出店計画 |
新たな仲間が加わり、以前から考えていた、隆掌横須賀スタジオの整骨院化を図り、各種保険・交通事故・労災の取り扱いが可能な整骨院にシフトチェンジしました。
今まで整体院として、日々つらい症状の方と接してきた経験を活かし、より利用者の負担が少なく、痛みやつらい症状を改善を目指す整骨院です。
2009年12月22日オープン!
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| ・現在 |
現在は、整体院と整骨院とスクールを運営。
〜整体・伝統療術〜隆掌療術院
〜各種保険取り扱い〜隆掌整骨院
〜整体学校〜隆掌療術学院横須賀校

現在スタッフは4名体制です。
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| ・最後に |
私の体験談は、これから整体の勉強をしたい方への参考にならないかもしれません。
こんなケースもあるのか!!!と軽く考えてください。
手技療術の業界は、なかなか一般の人が判断できにくい問題がたくさんあります。
勉強を始める前に色々調べて、遠回りをしないように気をつけてください。
今思うと、私もかなり遠回りしてきた気がします。ただ、後悔はしていません。
今の自分があるのは、様々な経験&失敗の元に成り立っているからです。
整体の世界は一生勉強が必要です。学校で教わることは基礎であり、土台です。実際の現場で人に触れて、様々な人と出会い、成長していくものだと感じます。私もまだまだ修行中です。
最後までお読みいただきありがとうございました。乱筆乱文をお許し下さい。
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